研究・調査・報告
NICU開設1年をふり返って
一箭 光子
1
,
長沼 和子
1
,
栗山 君枝
1
,
吉沢 浩志
1
1新潟大学医学部附属病院産科婦人科
pp.1020-1023
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206356
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はじめに
近年の新生児医療の進歩に伴い,また地域母子保健の観点からも,新生児死亡率,周産期死亡率の低下を主要な目標にかかげる新生児医療に対する社会的ニードには大きいものがある。
当院においては従来,産科新生児室の一部に未熟児をはじめとする病児が収容されていたが,大学病院だけの個別的体制だけでなく,地域を対象としたNICU(Neonatal Intensive Care Unit新生児集中強化治療施設,以下NICUと略す)の開設の必要性を考え,長年にわたる努力の結果,ようやく昭和56年4月より当院分娩部に,NICUに準じた機能をもつ異常新生児室が設置された。そこで,開設1年までの経過を報告し,若干の考察を加えてみたい。
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