特集 帝王切開分娩と看護
帝王切開患者に対する看護および処置
太田 政子
1
,
仲門 達枝
1
,
井上 隆子
1
1沖縄県立中部病院産科病棟
pp.451-459
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206248
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はじめに
近年,帝王切開術は麻酔学,産科学の進歩に伴い,母児に対しての安全性が向上し,分娩の一方法として行なわれるようになった。そしてその割合は,10%を越えると言われている。
当院における過去5年間の帝切分娩数の年次的推移にほとんど差異は見られず,総分娩件数は3,750件,そのうち帝切施行例は735件(19%)で比較的高い(図1)。それは,当院が24時間体制の救命救急病院で県内唯一のNICUを有しているため,他施設からのハイリスク妊婦の紹介が多く,帝王切開になる率が高いためである。
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