私と読書
「図説 産婦人科学の歴史」(Harold Speert, M. D. 原著,石原力 訳)を読んで
洲脇 絢子
1
1京都市立看護短期大学
pp.80-81
発行日 1983年1月25日
Published Date 1983/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206174
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出産の歴史を豊富な図版が語りかける
本書を読み終えてまず感じたことは,人間は古代から現代に至るまでその本質においては,大して変わっていないということであった。
科学は進歩し,医療の形態は変わっても人間のもつ願いは,健康であり,出産に際しては安産や元気な子どもを望んでいるという,ごく当り前のことであった。そして医学の歴史は常に哲学や宗教的思想とは切り離すことはできず,お互いに関連し合って現代も続いているということである。
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