連載小説 田中志ん物語・終りなき旅・7
第2章 波瀾の河
島 一春
pp.72-79
発行日 1983年1月25日
Published Date 1983/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206173
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蓮の花
志んは,充実した日々を送った。
瀬谷院長,夫人の縫子は,志んを信頼しきっていた。院長の母親のいさは,ことのほか志んの気性を評価している。娘の鶴子,長男の一郎も志んにたついた。看護婦たちは,志んを姉のように慕ってくれる。志んは,それがうれしかった。
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