特集 母乳哺育の現況・Ⅱ
藤森式乳房管理法の実際
藤森 和子
1
,
保高 幸枝
1
,
根津 八紘
1
1諏訪マタニティークリニック
pp.624-637
発行日 1982年8月25日
Published Date 1982/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206066
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藤森式乳房管理法を発表するに当り
乳房に対する治療法として,桶谷式乳房治療手技が疼痛なく乳汁分泌良好とならしめる方法として広まりつつある。しかし,その伝達しようとしている内容は,乳房マッサージは難しく特別の資格が必要であり,指導面におては,"乳質の良否","乳房の奥の癒着"とを主旨としたことのみで終始しており,データ処理がなく理論も曖昧でかなり体験主義的であり,しかもそれがあたかも立証されたことのように指導され,今ではその秘伝が,産科・小児科の主導権を握るかのように思われている。
我々は,前月本誌に投稿発表したとおり,開院以来母乳哺育推進に取り組み,研究を重ね,母親の入院生活の管理のあり方および退院後の自己管理等について発表した。
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