特集 母乳育児法—桶谷式とSMC方式
桶谷式乳房管理法の理論と実際
東田 佳子
1
1桶谷式乳房管理法研修センター東京校
pp.711-719
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903294
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はじめに
母乳育児援助のための情報や助産婦教育の内容は,以前より豊富になっている。しかし,乳房ケアを必要としているケースを目の前にして,どう援助していったらよいか現場で困惑している状況があるのも事実である。
「桶谷式乳房管理法研修センター」の研修希望者の動機にもこの悩みは挙げられている。自分は痛いマッサージを行なっている,乳腺炎の場合の苦痛緩和の援助ができない,など乳房トラブルの適切な実技と指導のむずかしさを挙げている。触感を通して,看護診断と手技目標をたてて対処していくためには,基底部の感知が重視される。乳腺体実質に過度の刺激を加えないようにしなければならない。
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