研究・調査・報告
来院者にみる家族計画の現状
宮川 洋子
1
,
糸数 けさ子
1
1愛知県厚生農業協同組合連合会尾西病院産婦人科外来
pp.500-503
発行日 1982年6月25日
Published Date 1982/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206039
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はじめに
近年,欧米の先進国では,出生率の低下が著しく,我国においても昭和48年以降出生率の低下が顕著であり,昭和初期の「生めよ,殖やせよ」の時代から,いまや「生みひかえる」時代になり,そのため家族計画が唱えられ,その手段として受胎調節・避妊等が行なわれている。しかし,避妊の失敗としての人工妊娠中絶も数多いという現状がある。
そこで,今回,私達は今後の尾西病院における保健指導をより充実したものにするため,都市の近郊に位置し,農村地帯に近い当地域における家族計画の現状を把握しようとして,1夫婦あたりの子供数およびその生活背景,家族計画と避妊法,人工妊娠中絶回数等を,当院産婦人科をおとずれる患者を対象にアンケート調査を行なった。
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