研究・調査・報告
産婦人科病棟における沐浴指導および実習の効果と今後のあり方
秋間 悦子
1
,
坪谷 英子
1
,
高橋 歌代子
1
,
轡田 由美子
1
,
新井 としゑ
1
,
高橋 ツギ子
1
,
渋谷 由美子
1
,
米内 テイ
1
,
石山 祐子
1
1越谷市立病院産婦人科病棟
pp.684-688
発行日 1981年9月25日
Published Date 1981/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205902
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1.はじめに
わが国では昭和20年代まで家庭分娩が95%を占め1),開業助産婦が分娩,沐浴,各種の保健指導を行なっていた。しかし,昭和30年以降,施設分娩が徐々に増加し,53年には99.4%となり,それまで開業助産婦が行なっていた分娩,沐浴,保健指導は施設で行なわれるようになった。
産科における保健指導の特色は,他科の指導が疾病の予防と治療を目的とするのに対し,新生児をいかに健全に育成するかという点が大きなテーマとなっている。中でも沐浴指導は,沐浴を母親が実際に行なうことで児とのスキンシップが生まれ,健全な母児関係を確立するための一手段として,産科における保健指導の重要な要素となっている。
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