私と読書
生む立場と援助する立場への一貫した視点—「自然出産」を読んで
大沼 れい子
1
1岐阜県立下呂温泉病院
pp.354-355
発行日 1980年5月25日
Published Date 1980/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205708
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本書では,3人の子の母親ダナエ-ブルック氏が,これから母親になろうとしている"あなた"により豊かな実り多いお産を行うには,どうすれば良いのかを語っている。
書かれている内容は,彼女自身の体験,お産をどうとらえるか,生まれてくる赤ちゃんにとって胎児・新生児期の出来事はどのような意味があるのか,夫にとって妻の出産はどのような出来事なのか,しからば,出産はどうあることがより望ましいのか,といったことである。また現代のお産の現状(主にアメリカ合衆国)で,今,何が問題なのか,なぜそうなったのかが,歴史の中でのお産の位置づけ,民族や国によってのお産の意味あい,扱い方の違いなどによって語られている。
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