特別記事・Ⅰ コメント
出産に見る夫婦愛とラマーズ法
雨森 良彦
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1日赤医療センター第一産科
pp.146-147
発行日 1980年3月25日
Published Date 1980/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205675
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「喜びも悲しみも幾年月」という,動乱の時代の灯台守の一生をうたった映画をご存知でしょう。その中で,夫が妻の出産に立ち合い,わが子をとり上げる感動的なシーンは,忘れえないひとコマです。
現代社会では,妙に夫の「こけん」とか「はにかみ」とか「てれ」があって,フランクに愛妻の出産に立ち合う慣習は定着していません。私自身産科医でありながら,長女の出産は同僚まかせでマージャン,長男のときはパチンコ。お陰で事あるごとに妻からは「人の苦労も知らないで!」と文句をつきつけられる始末。
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