特別企画 母乳哺育指導の新たな胎動
当院における母乳哺育指導の実際
母乳栄養指導に取り組んだこの1年間—公立阿伎留病院産科病棟(東京都秋川市)
宮岡 順子
1
1公立阿伎留病院産科病棟
pp.695-697
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205615
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1.当院の概要
当院は東京都の西端に位置し,4市町村で運営する公立病院で,総ベッド数は196床,そのうち産婦人科病棟は29床である。病棟のスタッフは助産婦6名,看護婦および准看護婦7名,補助看護婦3名,医師2名(常勤)である。勤務体制は変則3交替で,夜勤は助産婦1名と看護婦1名で行っている。分娩数は月平均35件である。
母乳栄養指導を当院では1年位前までは,積極的には行っていなかったので,入院中約95%の母親がミルクを与えており,退院時に母乳だけという人は珍しいほどであった。近年社会的状勢などで,母乳哺育が見直されてきており,われわれスタッフも何とか母乳栄養を推進させる方向に持っていきたいと,1年前から実践への働きかけを始めることにした。
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