グラフ
母と子のオアシス──母乳外来—助産婦職の献身と努力で実現した名古屋・聖霊病院を訪ねて
pp.649-656
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205605
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かねて母乳哺育の重要性は理解していたがその対応策に苦慮していたという.52年6月に改善のための試行を始め 53年5月には全員で勉強会を開いた.そしてセクト化している4部門(産科関係)の連絡を強化し それまで行なわなかった夜間直接授乳をはじめ乳房手当てや授乳方法について看護法を変更.その結果お母さん達の中から退院後も継続してその手当てや指導を要望する声が増加した.
53年7月 外来者を対象に母乳哺育相談を開始.場所は保健相談室を使い 土・日をのぞく毎日の午後1時30分から4時まで 1〜2名の助産婦が交代で担当することにした.今では平均25人の来訪者があり 産後1か月検診のとき 母親の母乳意識が高まってきたと小児科医に気づかせるほどまでになった.開設以来1年を過ぎ 今では乳腺炎患者はもとより 断乳をも指導しているが 医療関係者の予想以上に母乳哺育に関する看護ニードがあると言えるようだ.
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