特別企画 母乳哺育指導の新たな胎動
助産婦の仲間を訪ねて・36
母乳哺育指導に燃える関西の助産婦たち
技術との出会いと,職業性の気づき(2)
池上 しか子
1
,
大江 テル子
2
,
喜多 淑子
3
,
難波 節子
4
,
和田 勝江
5
,
田間 恵実子
6
1京都大学病院分娩部
2前:大東市民病院産婦人科病棟
3北野病院産婦人科病棟
4滋賀医科大学病院分娩部
5近畿大学付属高等看護学校
6大阪大学医学部付属助産婦学校
pp.716-727
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205621
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新しい技術との出会い
田間(司会) 私,3年ほど前に,大阪府下の助産婦業務を調べましたところ,乳房の手当てとか,授乳指導ということに目を向けていたのは339人中わずか33人だったと思います。つまり10分の1だったんですね。それに比べて近ごろは助産婦業務の中でも母乳哺育ということが大切だということがよくわかってきて,一生懸命母乳哺育に取り組む助産婦があらわれ,それにつれて,そこに働く助産婦自身,助産婦業務というものについて自信を取り戻してきていると思うんです。
産科看護婦的であったものが本来の形に戻りつつある良いきっかけになっていると言えると思います。それをいま実践していらっしやる皆さんのほうから,自己紹介と,母乳哺育に関心を持ったきっかけを簡単にお話しいただければと思います。
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