研究・調査・報告
高校衛生看護科および准看護婦学校における母性看護の教育水準に関する研究
久保田 恵子
1
,
齊藤 育子
2
1神奈川県立看護専門学校
2神奈川県立看護教育大学校
pp.541-547
発行日 1979年8月25日
Published Date 1979/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
わが国の看護教育制度に関する問題点についてはこれまで数多く論じられてきている。なかでも進学課程の問題は,その卒業生数が3年課程をうわまわる現在,その教育の重要性がいっそう増してきていると共に,多くの問題をかかえている。特に高校衛生看護科卒業生の増加は進学課程に及ぼす影響が大きいといえよう。
進学課程の問題点としては学生の受けてきた准看護婦教育における教育内容の違いや基礎学歴の違い,准看護婦としての経験の違い等があるが,今回は准看護婦教育における教育内容のひとつである看護技術について,特に学生の実習経験から,母性看護の学習状態を把握してその水準を知り,今後の教育を検討する上での参考にしたいと思う。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.