研究・調査・報告
母親学級受講者の行動変容を阻害する因子の検討—母乳栄養確立に関して
村枝 すみえ
1
,
新堀 千恵子
2
,
福屋 陽子
3
,
金永 安弘
4
1熊本県立公衆衛生学院
2川崎高津保健所
3川崎市高津保健所
4国立公衆衛生院
pp.26-32
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205486
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1.はじめに
母親学級は,母子保健活動の一貫した流れの中で,近い将来出産して母となり,子を育てていくであろう妊婦が,自らの努力によって,母子の健康と育児を考えていくためのきっかけを作る学習の場であって,母子保健指導の重要な部分を占めている。
母親学級の目的が,出産・育児に向けて,より健康な妊娠中の日常生活が過ごせるようにすること,また,育児に対する積極的姿勢を育成すること,にあるとしても,その対象である妊婦のもつ問題は個別的であり,かつ心理的・社会的な要素を含み,しかも一方では,準拠枠にのっとった行動や思考が行動化の阻害要因となっている。
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