連載 私と読書
新しい看護の足がかりに—「POS=医療と医学教育の革新のための新システム」を読んで
福田 幸子
1
1日赤医療センター
pp.544-545
発行日 1974年10月25日
Published Date 1974/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204765
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この本の標題である"POS"という耳慣れぬ略号は,1969年,米国のWeedによって提唱された。"The Problem-Oriented System"のことであるけれども,その言わんとする根本は決して難かしいことではない。患者の側に立った医療・養護をするための方法論である。すなわち引用すると,このシステムによって患者に関わる臨床の問題点(problem)の1つ1つに焦点を合わせ,問題の所在を追求し(problem oriented)その意味づけをし,1つ1つの問題点を患者全体像の中に把握し解決する計画を立てて,これを実行に移すこと目できるというものである。
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