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聖母女子短期大学
菊池 純子
pp.49-52
発行日 1958年2月15日
Published Date 1958/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910540
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一日中輝いていた太陽も西の空のかなたにその姿を没し,あたりに夕靄の立ちこめる黄昏どきに見ると,いわゆる病院という感じからかけ離れた,どこか異国的な情緒をただよわせている聖母病院。その聖母病院の前の補装道路一つへだてた筋向いに,私達の母校聖母女子短期大学がある。国電目白駅からバスで3,4分の下落合の,東京の真中にもこんな所があるのかと思えるような,静かな住宅街に近い所である。女子短期大学とはいつても外観はごくさゝやかな,慎ましやかな建物である。こゝで1年生の間はその1日の大半を,2,3年生は1日の中の2時間あるいは3時間を,数々のいかめしい講義に,あるいは楽しい演劇やコーラスの集いに,またある時は校庭で明るい陽ざしを浴びながらボールとたわむれて過すのである。
ではこゝに私達の生活の一端を御紹介しよう。
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