特集 肥満妊婦の問題をとらえる
典型的な分娩障害を来たした例
大室 律子
1
1東大病院分娩室
pp.258-260
発行日 1974年5月25日
Published Date 1974/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204698
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1.はじめに
肥満が健康保持の上で大きな障害となることは,周知の事実であるが,肥満妊婦の場合は,これらの一般的な障害のほかに,分娩そのものにも,微弱陣痛,分娩遷延,弛緩出血など多くの異常を伴うといわれている。したがって,産科的な立場からも妊婦の肥満対策は重要であり,その任に直接当たる助産婦は,この問題を十分に認識する必要がある。その手がかりとして,いくつかの産科合併症を伴った肥満妊婦の症例について報告する。
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