特集 分娩時の異常をさぐる
座談会
分娩時の異常をめぐって
赤間 二郎
1
,
遠藤 ノブ
2
,
一条 元彦
3
,
沼沢 富子
4
,
枝松 秀子
5
1国立仙台病院産婦人科
2東北大学病院周産母子部
3東北大学病院産婦人科
4仙台社会保険病院産婦人科
5東北公済病院産婦人科
pp.10-20
発行日 1973年12月25日
Published Date 1973/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204613
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枝松(司会) 私たちの仕事は,誕生という最大の喜びとでも申しましょうか,幸せが約束されている方たちを対象としての援助行為だというふうに考えているわけですけれど,ともすると逆の結果をみることも少なくありません。それは必ずしも不可抗力なものばかりではない,あるいは予防しうるものもあるわけです。
ずっと順調な経過をたどっていて,突然予期しない状態で異常を起こすというようなケースに遭遇する場合も少なくありません。いわゆる産科緊急症,または緊急事態というようなことでとらえられるのではないかと思うんですが,その産科緊急症の概念について,まず赤間先生にお話しいただきたいと思います。
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