特集 沐浴を再点検する
新生児の生理的体重減少と沐浴法との関連
加藤 チヱ子
1
1公立米内沢総合病院
pp.30-33
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204536
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1.はじめに
看護業務の中には単に長年の経験や習慣のみに基づいてなされているものが意外に多く,その1つに沐浴法がある。沐浴法は"うぶ湯"としてわが国では古くから行なわれてきているものであるが,沐浴法の新生児におよぼす影響についての論文はあまり多くない。沐浴は新生児の安静を妨げ,代謝を亢進させ,エネルギーの不要の消耗をもたらすのではないかという懸念があり,事実,未熟児や病児では沐浴をさけて乾燥法や清拭法が行なわれている。
私たちは,沐浴法が新生児におよぼす影響について知るために,主として新生児の体重減少の程度と,生下時体重への復帰との2点を,沐浴法と清拭法とについて比較検討を試みたので,その成績を報告する。
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