特集 助産術をめぐる諸問題
座談会
助産婦と医療行為
藤田 八千代
1
,
植松 正子
,
中島 まさ子
2
1神奈川県立衛生短大
2北海道立衛生学院
pp.16-26
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204518
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本誌 近年,施設分娩がどんどんふえてきていますが,それに対して,助産婦数,産科医の数はふえない。したがって,助産婦としては,その業務の性質上,仕事を拡大していかざるを得ない現状だといういうことです。しかし,医療行為であるか否か,という法律上のむずかしい問題がありますので,そこらをこの際はっきりさせておく必要があるのではないかと思います。
中島 病院が,非常に広い範囲にポツポツとあって,助産婦が非常に少ない,お医者さんも1人しかいないということでは,助産婦が医療行為を必然的にしなければならなくなります。そこで学生が卒業してゆく段階では法律にふれることだとか,助産婦の業務の独自性というものがなんなのかということで非常に悩みます。
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