特集 助産術をめぐる諸問題
助産術における教育と臨床との峽間—助産婦学校卒業生の現況から
宮里 和子
1
,
勝島 喜美
1
1国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.10-15
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204517
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最近では,母子保健に対する関心の高まりや生活事情の変遷にともなって施設内分娩が増加し,昭和45年においては全出生件数の96.1%となっている。いっぽう,産科学や麻酔学の発達,各種機械・器具・薬剤の進歩が計画分娩,無痛分娩の普及を促進している。また若い妊産婦の産痛に対する意識の変化は,苦痛の除去を主目的とした出産を望む傾向を示している。
このように分娩をとりまく様々な変化は,分娩という現象の経過を変えようとしている。
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