インターホン
助産婦1年生大忙しの1か月
佐々木 スヅ子
1
1国立函館病院産科
pp.62
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204514
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産科医不在のため休診していた国立函館病院の産婦人科が,約2年ぶりに再開されることになり,4月1日付で助産婦として採用になった。就職当時は婦人科入院患者3名,4月分娩予定者1名,現在は外科との混合病棟である。助産婦は3名で3日に1度の宿直。
学生時代は臨床指導者と医師に見守られながらの分娩介助で,異常があれば助産婦さん!先生!と呼べばすぐ飛んで来てくれて,私はただ言われるままに動いていただけ……今度は1人。産科医は助産婦の業務を尊重してか分娩に立合わず,「お任せします」の一言。どこに何があるのか,何をどのように応用するものやら,函館名物の春風で,拭いても掃いても砂ぼこりの消えない分娩室を見渡して心細い思いでした。
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