連載 ロンドン右往左往・4
病院に勤め変え
岡本 みやこ
1
1北里大学病院
pp.62-63
発行日 1972年12月1日
Published Date 1972/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204456
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医療に従事している私として,イギリスの病院を知りたいと願い,一緒に生活していたグリーン家を去り,家庭看護と離れ,病院で働くことにしました。初めは,産科の病院を捜してみたのですが,適当な所がみつかりませんでした。いろいろ当たった末,結局,日本のガンセンターのような病院に決めました。今,そこの寮の一室で,筆をとっています。
この病院は,ロンドンの中心よりやや離れた,静かで,広々とした緑が多い所にあり,朝は小鳥のさえずりがよく聞える,自然的環境に恵まれた場所です。今回は,私の働いているこの病院について(産科ではなく申し訳ないのですが),書くことにしました。この病院がイギリスの病院を代表しているとはいえませんが,いわゆる個人病院ではない,国立の病院の1例として,また,たまたま私の働いている病棟は,イギリスで2例しかない特別な病棟ですので,皆さんにお伝えするのも無駄ではないと思いました(日本では,まだ例がないと聞きましたが…?)。
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