特集 こんな勤務医はいらない
勤務医として勤めたくなる病院とは
会田 敏光
1
,
佐藤 信二
2
,
牧野 浩充
2
,
矢嶋 聰
2
,
池袋 信義
3
Toshimitsu AIDA
1
,
Shinji SATOH
2
,
Hiromitsu MAKINO
2
,
Akira YAJIMA
2
,
Nobuyoshi IKEBUKURO
3
1北海道大学医学部脳神経外科
2東北大学医学部産科婦人科
3帝京大学医学部眼科
pp.409-414
発行日 1992年5月1日
Published Date 1992/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900091
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
研修医として勤務したい病院
われわれの教室はチーフレジデント制をとっており,人により若干異なるが,約6年間で研修を終了し,研修最終年は,チーフレジデントとして大学病院の病棟のすべてのマネージメントを行い,若い研修医の指導も行う.それが終了して専門医試験を受けるシステムとなっている.その6年間の間に約3〜4の研修病院をまわることになる.
研修病院の選択は,自分の希望を研修医師会に提出し,話し合いで決定される.医局長は,研修病院と研修医師会の仲介役という立場にあり,それぞれの希望,あるいは不満を聞くことになる.研修医師会では,やはり,研修病院の人気,不人気があり,人気のある病院には希望者が集まり,逆に不人気の病院には希望者がいないため,医局長が調整に乗り出すことになる.ここでは,そのような研修システムをとる脳神経外科であるという少し変わった立場からということを,あらかじめ断っておいて,私が見た「研修医が勤務したい病院」,そして研修医から研修病院に希望することについて述べてみたい.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.