特集 助産婦生活第1報
<1>この1年に出会った「現実」
僻地での第1歩
山口 佑子
1
1むつ総合病院
pp.17-19
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204306
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助産婦学校に在学中は,都会の病院へあこがれ,大規模な施設を持つ病院へあこがれたりもしました。しかし,人間一生に一度しか働くことができないのなら,本当に私を必要とするところで働いてみたいものだ,といつの頃からか考え始めていました。だから僻地といわれる下地へ就職を決意した時も,家へ帰れるという期待もあって,さほど苦痛ではありませんでした。
早いもので,むつ総合病院へ勤務して,やがて1年になります。この1年は,本当に夢中のうちに過ぎ去った感じもします。そこで,これからの勤務のためと,過ぎ去った日々への反省のために,1年間に感じとったことを,私なりにまとめてみようと思います。
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