研究
新生児高間接ビリルビン血症の看護の要点—特に光線療法について
増渕 ミツル
1
,
久保 トミ子
1
,
吉岡 トシ子
1
,
木村 一枝
1
1社会保険埼玉中央病院産科病棟
pp.56-60
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204136
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I はじめに
新生児の黄疸は,核黄疸に移行する危険性をはらんでいるために,新生児室に勤務する私達看護者にとって黄疸の出現には十分な観察が要求される。現在重症黄疸に対しては最終的に交換輸血療法が行なわれているが,最近この治療に光線療法が普及しはじめ,当院産科新生児室においても,昭和45年1月より光線療法器の使用を開始した。(写真1)。そこで過去4年間に行なわれた成熟児の交換輸血例および光線療法開始後9カ月間に行なった光線療法例について,統計的調査を行ない若干の知見を得たので,特に光線療法の看護とその問題点について述べてみたいと思う。
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