特集 母子健康センター
母子健康センターの現状と問題点
萩原 理
1
1全国母子健康センター連合会事務局
pp.15-26
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203683
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母子健康センターの基盤が内蔵する基本的問題
現在,母子健康センターは第2段階に入ったといわれている.昭和33年,厚生事務次官通知により設置が決定してから10年を経過し,全国における母子健康センターの数も昭和43年には539に達した.
この間,母子健康センタをー設置した市町村の母子保健事業の業績は,まことにめざましい.そのため市町村の母子保健事業は,母子健康センターの存在を除いては,考えられないほどになってきた.事業というものは,その性格の如何にかかわらずおしなべて,拡大し業績があがるようになると,事業の内部はもとより,接触している外部にも問題が発生するものである.それらの問題を克服するかどうかが事業発展のカギであることは論をまたない.母子健康センターもその例に洩れない.
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