産科学補習講座・1
産科(学)の特殊性・重要性と根本問題
品川 信良
1
1弘前大学医学部
pp.34-38
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203543
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◇補習講座を連載するにあたり◇
現代は,知識の洪水のような時代である.医師のための本はいうにおよばず,助産婦や看護婦の本にしたところで,年々その内容は,膨大(ぼうだい)になるばかりである.その結果,困ったことには,ピントがだんだんぼけてきているように思えてならない.大切なものとあまり大切でないもの,本質的なものと付属的なものなどの区別が,なんとなくつきにくいというのが,最近の1つの特徴のようである.
この感を私は,母子関係の仕事をしておられるかたがたに接したときや,助産婦学校や看護学校で産科(学)の講義をしているときなどに,特に強く感ずる.
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