分娩体験記
想像以上の不安と苦しさ—今後の指導に経験を生かして
高野 昭子
1
1京都市交通局病院婦人科
pp.42-43
発行日 1966年1月1日
Published Date 1966/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203114
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分娩には,一定の形はあるものの,人さまざま百人百様をもってあらわれるものであるということは,誰でも知っていることである.そこで私も自分の分娩を,そういった百人百態の中の一つとして発表してみたいと思いペンを執った.しかしペンを執る前に,私の分娩に対する手段とか処置が,助産婦を職業とするものとして適切であったかどうか疑問であり,また妊産婦の指導に当たるものとしてある程度無暴なやり方であったかも知れない.今反省してみても,危い橋を渡っていたような気持はまぬがれない.もし,これを読まれる人の中にいろいろ批判されることもあるかと思う.そして私の神経の太さにあきれる人もあるかもしれない.
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