心身症の看護・3
心身症の看護
菅原 タカ
1
,
菊地 キワ子
2
1東北大学医学部付属病院長町分院
2広南病院
pp.39-40
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203041
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Ⅴ.看護指導の要点
PSD患者を看護する上での要領をつぎにのべてみたい.
1)よき聞き手となることが大切である.患者がなんでもうちあけてくれるようにしむけ,相手の話をよく聞いてやることである.2)他人の問題に心からあたたかい関心をもっている明るい人間としてふるまったほうがよい.ひやかし半分な態度やきびしい尋問口調は避けるべきである.3)なんらかの先入観をもって相手に接してはいけない.4)看護者は議論にまきこまれてはならない.かならずしも患者に積極的な助言をすぐあたえたり,病気についての解釈をくだそうとする必要はない,患者を裁いてもなんにもならない.5)その他,患者にはいろいろな人がいる.たとえば,あからさまに怒ったり,看護や治療の仕方に疑い深く,はっきりと反抗的な態度をしめす患者.
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