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羊水感染症候群
西村 昂三
1
1聖路加国際病院小児科
pp.54-55
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203012
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母体内にいる胎児にもいろいろの感染症がおこることはよくご存知と思いますが,これらの感染経路は,①母体の血行を介し胎盤を通しておこるもの(血行性経胎盤感染)②腟より上行して胎盤を介しておこるもの(上行性経胎盤感染)③腟より上行して卵膜を通して羊水に感染をおこしさらに胎児に波及するもの(上行性羊水感染)④卵管から羊水に感染が波及するもの(下行性羊水感染)の4ツが考えられます.
今回はこれらの中で周産期に最も関係の深い上行性羊水感染によるいろいろの感染症すなわち羊水感染症候群についてのべることにしましょう.
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