先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
未熟児管理の進歩
羊水過少症候群
吉沢 浩志
1
,
大桃 幸夫
1
Hiroshi Yoshizawa
1
,
Yukio Omomo
1
1新潟大学医学部産科婦人婦人科学教室
pp.121-123
発行日 1986年2月10日
Published Date 1986/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207330
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近年極小未熟児はもとより超未熟児の救命率も飛躍的に向上しつつあり,在胎23週例や出生時体重400g台の保肓成功例の報告もみられ,未熟児管理に積極的なChallengeが展開されているが,さらに一層の成積向上およびintact survivalを期すためには未熟児出生をできる限り防止し,出生にあたってはよりbetterな状態での出生に努めることが望まれる。
未熟児出生に関係する産科管理のうら前期破水については積極策,待期策,肺成熟促進,感染防止対策と多くの論争があるが,未熟児出生防止の立場からは妊娠継続の努力が行われる。妊娠継続が長期化するにしたがって胎児監視の重要性はさらに増すが,最近持続する羊水流出のための羊水過少による胎児への影響が,羊過少症候群oligohydramnies syndrome (tetrad)1,2)として注目されている。
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