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沖繩における公衆衛生活動(3)
伊藤 隆子
1
1厚生省看護課
pp.54-56
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202994
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のぞまれる保助看の総合教育
公衆衛生看護婦および助産婦や看護婦の教育は,すべて政府が直接に行なっており,公衆衛生看護婦は,厚生局公衆衛生課の所管になっているので,公看教育は公衆衛生課公看係が助産婦,臨床看護婦の教育は医務課の看護係が指導をしている.私が沖繩に滞在している間にも,看護学校の校長や教務の方たちあるいは臨床指導を担当している方たちとお話合いを重ねたが,現在,私たちが問題としている3つの職種の綜合教育が切実なこととして考えられていた.というのは,つぎに公看の学校について少しくわしく述べるが,現在助産婦教育は,公看教育を終了したものにさらに1年実施しているが,助産関係を除いた臨床および母子衛生の教育は,すでにあらかた終了しているので教育内容にも重複が多いことがはっきり現れてきていた.とくに講師の対象者が少ない沖繩では,同じ講師が,公衆衛生,臨床,助産と幾分の角度や内容を変えて教えているが,同じテーマをとりあげているとどうしても内容が似かよってきてしまうし.学生もつづけて3つの教育をうけている人たちなので,教育方法を工夫するのに気をつかうといっておられたが,これは実感であろうと思われた.
公衆衛生看護婦の教育は,琉球政府立公衆衛生看護学校が,1955年11月に設立され1962年までは主として公看のみの教育を行なっていたが,それ以後は養護教諭の養成指定校になっている.
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