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ソ連における無痛分娩の普及と制度
北上 幸雄
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1ニュー・サイエンス・サービス
pp.49
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202668
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ソ連では,無痛分娩法は広く普及され,それは産科医学上の制度として,組織されている.有名なソ連の医学者,パブロフの条件反射理論の応用であるこの方法は,早くから,この国の医学者によっでとり上げられ,研究されていたが,現在では一つの完成された理論と技術をもって制度化されているといえよう.
妊婦に対して分娩に対する精神予防医学上の準備を与える場所は母性保健所である.妊娠4か月めに(厳密には32週間め)なった婦人は母性保健所に行き,精神予防医学の準備講習を受けたければならない.そしてこの講習の最終目は出産予定目前10〜12日に終わるよう予定されている.講習会の内容は大別して,医学知識と保育知識にわかたれている.
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