研究
臍帯断端処置と臍炎発生との関係
吉田 ナホ
1
1関東逓信病院産科
pp.41-44
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202440
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はじめに
新生児は生後間もなくよりブドウ球菌に汚染される機会が多く,臍部,鼻,会陰部,臀部が感染されやすく,これが新生児の皮膚の化膿,母親の乳腺炎の有力な感染源になります.特に臍部は開放性創傷と同じ状態にあり,ブドウ球菌や連鎖状球菌に汚染されやすいことは周知のことであります.この菌による臍炎が当科においてS35年暮れ頃からS36年の3〜4月頃にかけて非常に多く発生したので,ここに発表いたします.
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