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勤務助産婦の情緒的問題をどうすればよいか
田間 恵美子
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1日生病院産婦人科
pp.34-35
発行日 1962年2月1日
Published Date 1962/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202277
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今でも,私はときどき思うのです.——どうして助産婦になどなったのかしら——と.
その一つ,助産婦学校を卒業して,初めて勤務助産婦になった時に感じた矛盾が原因の一つです.看護学校時代の同級生は,もう立派な職業人として働いており,なんだか私たちより先輩のような立場になっているし,サラリーの面でも1年先輩です.一生,助産婦として働くのならばともかく,2,3年もして結婚するのなら,看護学校を卒業してさらに勉強する必要もないではないか,よほど助産婦が好きでなければ,わざわざ1年勉強して,看護婦として働くのと同じ条件のもとで,看護婦として働くよりは,はるかに重い責任を負って働くことはないではないか,といった考え方もわいたものでした.
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