連載 新しい助産婦のモラルをたずねて・6
情と理智
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.41-44
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202229
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1.情と理智
「大丈夫でしようか,こわいことが起るのとは違いますか」
周囲の気配を察して心配そうに家人がたずねます.そんな場合,少々重症であつても,「大丈夫ですよ,安心していらつしやい」とか,「経過は順調ですよ」といいたくなるものです.誰しも軽症に思わせて安心させたい,少しでも心配させたくない.心配は自分が代りにすればよいなどと考えます.しかしこれは時と場合によつてはよほど慎重を要します.
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