ニユース
受胎認節に期待されている助産婦—第5回 母親大会から
J. K.
pp.47-48
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201795
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第5回母親大会が,8月22日から4日間,東京で開かれた.思えば昭和30年の6月,第1回母親大会が開かれてより4年目「母親」の名のもとに共通の心と心とが結びあつたこのつながりは,回をかさねるごとに,急速にひろがつていき,第1回の2000人参加から,今日の1万人参加まで発展して来たのだつた.
「生命を育て生命を守ろう」これが今年の母親大会のスローガンであつた.かつて戦争に子供を失い,夫を失つた人々が,身にしみて知つた生命の尊さから出発し,これだけは,自分達母親の権利として,義務として守つていこうというのがこの大会の趣旨であり,それをめぐつて浮びあがる多くの問題を話し合いの中で少しでも解決しようというのである.しかしこの純粋な活動も各所で自民党からの圧力をうけている.「母親大会は日共ににぎられ,政治的に偏向している」と言われ,世間の目から注目されたわけである.だが,参加者は1万人を越え,いやがらせにもめげず,熱心に,盛んに討議はすすめられたのである.こうして母親達の組織づくりは進められている.助産婦も決してこの動きに無関心であつていいはずがない.助産婦こそまたこの組織のなかで重大な役割を持つもののはずである.
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