随筆
私立幼稚園教育研究大会に出席して
阿部 幸男
1
1読売新聞社婦人部
pp.45-46
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201794
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去る7月27日,28の両日に亘つて,神奈川県小田原市で第6回の私立幼稚園教育研究全国大会が開かれた.毎年,各地を持ち廻つていたというこの大会を私がのぞいてみたのはこんどが始めてであつたが,なかなかの盛況さに驚かされた,北は北海道,南は九州の鹿児島から,暑さもいとわず駆けつけた幼稚園の先生たちは2千数百名の多きにのぼつていた.2000名を越えたのはこんどが始めてだが,今までも1500〜1600名ぐらいは常に集まつていたそうである.
第1日目の午前中は開会式で,勤続40年以上30年以上,20年以上の園長並びに教職員の表彰が行われ,ついで各分科会の説明があつて後,午後から分科会に入つた.分科会は6つにわかれて翌日の午前中まで持ち越して続けられた.その分科会のテーマをみると,第1分科会「幼稚園教育の方向」第2分科会「現代社会と幼児教育の問題」第3分科会「幼稚園における遊具」第4分科会の(1)「保育の一環としての事故防止,安全教育のあり方」(2)「学校保健法と教育要領に立脚した健康管理のあり方」第5分科会「これからの幼児のことばの指導はどうあるべきか」第6分科会「幼児の創造性を培う音楽表現と身体表現の指導はどのようにしたらよいか」となつている.
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