--------------------
助産婦さんにお世話になつて—看護制度10周年記念論文より
pp.44
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201537
- 有料閲覧
- 文献概要
3月18日
2カ月間,実に長い間苦しいつわりが続いた.臭気に敏感になり飯やみそ汁の煮立つときの臭気やいろいろの臭気にむかむかした.食物はなかなか入らず,すつぱいものや冷たいもの,辛いもの,甘いものと毎日好みが変つた.健康体の人には,とても考えられない状態が続いた.助産婦さんのFさんが心配してたびたびおいでになり精神教育をしてくださる.3センチ位の胎児が新しい営みを始めるためにおこる生理的なもので,いまでは7センチ〜9センチほどの大きさになり,手足の指がはつきりし,男女の区別ができる大切なときだからしつかり栄養をとつて,丈夫にならなければならないとの強い言葉,Fさんのすすめでビタミンを打つことにし,これからは食べられるものだけでもたくさん食べていこうと思つた.
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.