講座
ある助産婦の立場—子宮破裂を巡つて
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.19-23
発行日 1958年2月1日
Published Date 1958/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201414
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第一信
先生,私は先生の御指導を受けたNでございます.もう10年も以前のことなので,先生は私を忘れておられるかも分りません.今の姓はOですから,猶お分りにならぬと思います.今日は久し振り先生にお目にかかれるのを楽しみに,講習に出席させて頂きました.
講習が終りましたらば,早速先生にお目にかかり,その後のお話やら,いろいろ教えて頂くつもりでした.所が先生のお話がまだ終りにならぬのに,K市へかえる汽車の時刻が刻々と迫つて参ります.
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