講座
子宮癌の診断
三谷 靖
1
1長崎大学
pp.16-21
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201529
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まえがき
子宮癌は婦人の性器に発生する悪性腫瘍の内では最も多いものであることは皆様の御承知の通りです.この病気の為に日本では1年間に約8,000人の人が死亡していますが,治療を受けて治癒する人もあり,又診断がつかないで他の病名で届けられている人もあると思いますので少なくとも年間1万人以上の人がこの病気に罹つているのではないでしようか.
このように多い病気であり,而も数人の子供が出来,夫を助けて一家の柱石ともなつている様な年令の人に多く而も早く治療すると治療成績が好いので,その診断は非常に大切です.
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