研究
分娩誘発法
富田 トク
pp.22-24
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201261
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妊婦は妊娠の全期間を正常に経過し,予定日前後に自然産道から成熟児を無事に分娩できる様にさせなければなりませんが,母体の状況により人工的に分娩を誘発させて,できるだけ早く母体から胎児を娩出させなければならない事があります.医学の進歩している現在,いざとなれば熟練した専門医によって,帝王切開をしていただくのは勿論ですが,母児に異状のない限り,自然産道を通過して,生児を分娩させたいものです.それには時期を誤らないように,母体と胎児の状況を察知し,必要とあらば,分娩を誘発させて目的を達しなければなりません.然し私達助産婦の職業範囲に於て行い得る方法は一つもなく,病産院に入院して専門医の看視下で分娩するか,又は医師の指示のもとに助産婦のなし得る事が幾つかあります.
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