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子宮内胎児採血
進 純郎
1
,
荒木 勤
1
1日本医科大学産婦人科
pp.1013-1014
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900306
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子宮内胎児採血は古くは胎盤を穿刺することから始まった.しかし,この方法では母体血の混入が著しかった.次いで胎児鏡(fetoscope)下に臍帯血管や胎盤表面の血管を穿刺して胎児血を得る試みがなされたが,胎児鏡は直径が2〜3mmと太く手技が比較的困難であり,流早産や羊水流出の危険が伴った.
近年,分娩監視装置や超音波断層検査法の進歩と相まって,子宮内というブラックボックスに生育する胎児の状態を間接的に把握することが可能となってきた.しかし,間接的な検査ではその病態把握や治療に限界があり,1983年にフランスのDaffosら1)が初めて超音波ガイド下で胎児臍帯血管穿刺(cordocentesis)を試みた.さらに,わが国では胎児肝臓穿刺による採血法も試みられている.
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