新刊紹介
—菅井 正朝 著—無痛分娩法指導のしかた
pp.68
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201181
- 有料閲覧
- 文献概要
朝鮮動乱を堺として共産主義諸国との関係もおだやかになり,中国と我国との文化交流も活溌になつて精神的無痛分娩の方法が中国より伝わつて来たのはもう耳新しいことではなくなつた.中国人蔑視の観念が強かつた日本人はどうせ中国人のやつていること,漢方薬の效果すらも期待できないと,最初の間は見向きする人は少かつたが,現在ではこの方法の效果に疑念を持つ人は皆無といつても差支えないであろう.
お産の苦しみは,始めて経験をした人はもう二度とこの苦しみをしたくないといい,これからその経験をしようとする人は必要以上に恐怖心が抱かれていて,無痛分娩が待ち望まれることは既に久しいことであつた.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.