講座
脂溶性ビタミンの二〜三
小田 正幸
1
1東大田坂内科
pp.41-43
発行日 1956年9月1日
Published Date 1956/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201122
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研究の歴史
1913年マツカラム,デービス及びオスボーン,メンデル等はバターをラードに変えてネヅミを飼育すると成長がうまくゆかず,一種の眼疾にかゝることをみつけ,この脂肪中の不可欠養素を脂溶性Aと名ずけた.
古くから日本でもとりめとかひかんとか云う病気が知られており,前者は夜盲症,後者は角膜乾燥症のことで,共に肝臓やヤツメウナギが効力を有することが経験的に知られていた.これが脂溶性Aと関係あることは当然予想されたところであつた.
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