特集 助産の変遷
拓植あい先生訪問記—東京府産婆会設立
pp.66-67
発行日 1956年7月1日
Published Date 1956/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201092
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8月18日,花曇りでやがて梅雨がやつてくるのを思わせる日に拓植先生を東京,東長崎のお宅にお尋ねする.玄関先にツルベ井戸があり,庭には梅,柿その他の沢山の木が枝を伸ばし,チヤボがお尻を振つているというお家で先生に向き合ついると,東京という大都会に自分がいるのを忘れてしまう.
先生のお年は93で,ほんとにどうなんですかと念を押さざるを得ない程お元気である.公職からは今は遠ざかつているという事であるが,先日青山の日本青年会館で行われた日本助産婦総会に出席なされるなど,ゆつくりお家にくつろぐことはなかなか出来ないとおつしやる.
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