今月の言葉
物と技術
pp.5
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201013
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新医療費体系の問題は,目下厚生省と医師会とが真向から対立している状態である.厚生省が,新医療費体系を立案した趣旨は,従来の物と技術が不可分の形をとつていた診療報酬体系を物と技術にはつきり分けて,技術評価を高めようというにある.
いまゝでの診療では,技術の評価ははなはだあいまいであつて,むしろ技術評価はゼロとはいわないまでも,ほとんど診療報酬が物に依存していた状態にあつた.これは,おくれた考え方である.
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