講座
妊婦と栄養—(その6)
中津 幸男
1
1愛育研究所母性保健部
pp.24-27
発行日 1955年8月1日
Published Date 1955/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200899
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8.ビタミンの続き
(ヌ)ビタミンC(1-アスコルビン酸)これは中胚葉系毋細胞の機能を維持するもので,骨,歯,結締織,血球生成に必要で,又血液凝固の促進,酸素代謝に関与し,生長を促進し,食欲を増進し伝染性疾患に対する抵抗力を強める.
ビタミンCが不足すると壊血病が起り,皮下出血,歯齦出血を来し,貧血し,歯及び骨の質が脆くなり齲歯や歯齦炎となり,結締織が弛緩し,伝染性疾患にかかり易くなり,排卵機能,妊孕力の低下を来す.
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